■ バイト中、xねと言われた時の話
こんにちは、ヤナーリです。
今回は前回の暗黒コンビニバイト話の続きです。
さて当初私はそこで働くのが決まった時、「クレーマー客とかに怒鳴られたりしたら嫌だなあ」などと思っていました。
確かにそういう客はそこそこいます。
「タバコの銘柄はこちらであってますか」と言っただけで、猛烈にキレてお金投げてくるやつとか。
冷たいものと温かいもの一緒に入れただけで鼓膜が破れるほど怒号を発してくるおじさんとか。
でも実はそんなの、「あること」に比べたら大した問題じゃないんです。
ヤな客いても会計済ませればすぐ目の前から消える訳だし。
私が一番問題を感じたのは同期の同僚達でした。
皆、ヤxザみたいな喋り方をする店長の元、少ない賃金でこき使われ働かされてイライラしていたのでしょうか。
イライラしない訳ないとは思いますが。
私は…馬鹿なので今まで生きてきた中、様々な悪口・暴言を他人から言われ生きてきましたが、その中でも特に多くの罵詈雑言をそこで浴びせられました。
「何やってんだテメェ!!」
「ちげぇっつってんだろ!!」
「使えねー野郎だな、お前なんて他だったらとっくにクビになってんだよバカ!!」
「xね!!!!!!!!!!」
…xね?
xねってなんでしょう。
xねと言われた時は、確か私がレジ下のビニール袋取るとき少しもたついた瞬間、そんな言葉が飛んできたことを今でもよく覚えています。
それってxねとまで言われる程の罪なんでしょうか。
私達が子供の頃、親や先生に「他人に対して暴言や暴力をふるったりしてはいけませんよ」と教わられたことは一体なんだったんでしょうか。
それとも私が甘ちゃんだから、そんなことでいちいちショックを受けるのでしょうか。
よく分かりません。
キツいのは罵詈雑言だけではありません。
休憩時間は8~10時間働いて15分だけ。
全身ゴミと揚げ物を揚げる油にまみれ、客や先輩からの人権ゼロな罵倒の嵐の中、水すら満足に飲めず(店内で飲み物飲むのはお客さんに対する失礼に当たるらしいので)、馬車馬のように働き…
くたくたになって帰ってきては、ただ寝るだけの日々を送りました。
…制作は?
ごめん、よく覚えていません。
それよりも本当に疲れが半端なかったため、あの時期は怒鳴られるかレジとバックヤードとゴミ捨て場の間を汗まみれで往復していた記憶しかありません。
「制作したいのでシフトの量は調整させて下さぁい」
そんなオマヌケを大真面目に面接時に言って10~20社もバイトを落とされた私は、
「いつでもどんな時でも働けます!!!お願いします働かさせて下さい!!!」と全身汗だくになりながらお願いしたこともあり、ほぼフルでシフトに入っていました。
又、この時はまさか自分が発達障害を初めとした色々なものを持っている人間だとは気づいていませんでした。
なので私は他人と同じく要領良く働くことができず、誰よりもできない人間だったので誰よりも人一倍怒られました。
『やなあり君、卒業する前に言っておくけどね、世の中って君が思ってるよりもずっとドライなとこだよ。』
そんなことを、大学を卒業する前に助手さんに言われたことを覚えています。
「…あれ。大学?そう言えばつい数か月程前は大学の工房でゆったり制作してたはずだったのに、どうなったんだっけ?」
気付けば馴染みの大学も、大学の工房も、大学時代の知り合いも、学食でよく食ったラーメンも、何もかもが無くなっていました。
私は家に帰ってももう絵筆すらロクに取らず、ただ天井を眺めながらお酒を飲んで途方に暮れる。。。そんな毎日を送っていました。
「バイトしながら作家活動を行う」
それが目的だったはずなのに。
何をやっていたんでしょう。
気づけば20代も後半に差し掛かろうとしていました。
そんな毎日を半年以上過ごす中、ある「助け舟」?が自分の元に届きました。
私は一刻も早くこのバイト先を辞めたいと思っていたのでラッキー♪などと思いましたが…
まさかそれが、そんな環境よりも超える「黒い所」へのご招待だとはこの時点では思いもしていませんでした。続く
お読み頂きありがとうございました。