■ 「辞めるな。ずっとここで働き続けろ。」の話
こんにちは、ヤナーリです。
今回は前回の暗黒コンビニバイト話の続きです。
それはなんとかバイトの合間を縫って、とある展示会に作品を出展した時のことでした。
自分の出展ブースで待機していると、突然スタッフの一人が寄ってきました。
「お、あんた良い絵描くねぇ」
「…!い、いやあそれほどでも」
「いやすげぇレベル高いよこれ。これならあのピー先生の所でも働けるな」
「え」
「今さ、ピー先生の元でスタッフ募集してるんだけど、良かったら働いてみない?君くらい画力があるなら全然通じるよ!」
「えええ。あのピー大先生の元で?!やりますやらせて下さい!!」
「うん期待してる^^」
はい、まんまと罠に引っかかりました。
しかし無知蒙昧な私は、これを『天より巡ってきた絶好のチャンス』等と思い、思わずその場で承諾してしまいました(あと褒め殺しにあって有天頂になってた)
やほい、これであのブラックコンビニからバイバイできる。
それにあの著名なピー先生の元で働けるなんて夢のような出来事だなあ。人生長生きしてみるもんだ、うん。
なーんて。
どんだけ馬鹿だったんでしょう、自分。
今から考えてみれば、私は恰好のエサ以外のナニモノでもありませんでした。
ピー先生の元で働くことが決まったのは良かったもの、しかしここで問題が一つ。
それは、いま働いているコンビニを辞めなければいけないとゆうこと。
もっと言うと、あのxクザみたいな喋り方をする店長の前で、それを告げないといけないということ。
猛烈に嫌でした。
どうせ又眉間に皺寄せて耳が腐り落ちるようなイヤミ百連発してくるんだろうなぁ。。。
とは思いながらも、もう『善は急げ』で展示会が終了するなり、早速電話をかけ店長と直々に掛け合ってみました。まあいいよね、もう8,9ヵ月は働いたんだしぃ。
「オーナー。…かくかくしかじかで申し訳ないのですが近々ここを辞めさせて頂きたいのですが」
と恐る恐る言った瞬間でした。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッ!』
?!
私はびっくりしました。
絶対ネガティブな反応が返ってくるとは思ったもの、こんな聞いたこともない大シャウトが電話越しにくるとは夢にも思っていませんでした。
それから言われたことはよく覚えていません…。
嘘。
本当いえば覚えているんだけど、思い出して書きたくもない位ひどいことをその場で猛烈に言われました。(録音しとけば良かった)
簡潔に言えば、「辞めるな」と。
「ずっとここで働き続けろ」と。
「今からここに来てここで話をしろ」と。
そういうことです。
でも私も負けず嫌いなとこが結構あったりするんで、(まま負けてたまるか…)と思いつつもプルプルと震える足で勤め先のコンビニに向かいました。
何かあった時のため密かに携帯をボイスレコーダーモードにし、目から涙が滲み出るのを必死の思いでこらえ、オーナーとの決戦?に挑みました。
で、結論から言えば、「とりあえずもう1か月居ろ」と言う話で落ち着きました。
まぁ結局、一か月たった時点で「わりぃ、もうちょっと居てくんねぇか?」と言われ(一見穏やかに見えるけどものすごい剣幕と殺意を込めてそう言ってくるので、断ることができなかった)、結局それから2ヵ月くらい居させられました。
又その一方で、ピー先生の元でも仕事があるから早く来て欲しいと言われたので、それからの日々は自分の休日も削り無休で掛け持ちバイトをすることになりました。
地獄でした。
もう一度言います。
地獄でした。
おしまい。
※余談
前回、私に向かってxねと言ったパイセンはそれから間もなくクビになりました。
仕事自体は非常に早くテキパキできる人だったんだけど、日ごろの言動が余りに悪すぎて(とゆうか店長に歯向かったこともあり)、スパーンと一刀両断です。
因果応報って本当にあるんだなあと思いました。
それを言うなら今回の自分の行動もそれに当てはまるのでしょうか。ナハ