■ T美のカートコバーンことK君の話
こんにちは、ヤナーリです。
今回は美大時代に、同学年のK君というビダイくんから「お前みたいな馬鹿に俺の作品の価値が分かる訳ない」と悪口言われた時の話をしたいと思います。
いるんだよ、この界隈には。
自称俺様系アーティストとでも言うか、端的に言えば「俺以外のやつは皆バカ」とでも言わんばかりの態度をとってくる自信過剰…と言うよりかは単純にイヤな性格をした人が、結構一杯。今回はそんな人の話です。
ちなみに何故"K"君かと言うと、彼が前に酔っぱらって「俺はT美のカートコバーンになる」とかエモいことゆうてたのでそこから由来しました。
実際、目が隠れるほど前髪を伸ばし、いつもニルバーナTシャツを着て携帯の着信音もスメルライクティーンスピリットなんかにするような人でした。なんて分かりやすいやつ
それはある日の学園祭の前のことでした。
学内の作業室にいたら唐突にK君より「今度の学園祭にインスタレーションの作品を出したいから(無償で)手伝って欲しい」と言われました。
何故にいきなりインスタレーション。。。?
正直自分の制作もあるしあんまやりたくない…とも思ったんですが、当時は甘々の学生だったこともあり、また人付き合いの仕方もよく分からなかったコミュ障の私は言われるがままにOKを出しました。
えっほえっほと二人で角材やベニヤ板を運び出し、展示会場となる教室で夜中まで作品設営をし、全身絵の具だの角材の粉だらけになってようやく完成!
…となった所でK君が聞いてきました。
「お前これ見てなんか感想あるか?」
え。。。感想??
正直、私はその謎オブジェを前にして非常にコメントに困りました。
図解はトップに載せましたが、それは一人暮らしの大学生が使う冷蔵庫ほどのサイズの箱に粘土だかなんかでボコボコのチョコバー状(色合いもそれっぽい)にして、中にピカピカ光るライトを入れてぼんやりと光る…みたいな感じのインスタ作品でした。
(なんて言えばいいんだろう…とゆうかぶっちゃけ個人的にはこれ見てもなんも思わないし言うことないよなあ。でもんなことゆったら悪いし、もっと気の利いたコメントをするべきだろうか…)
と困惑していたら、K君は突然フンと鼻で笑うような素振りを見せ、
「ま、お前みたいな馬鹿に俺の作品コンセプトや価値が分かる訳ないよなぁ」
と言い放ちました。
…?!
私は戸惑いました。
え。なんでこの人は唐突にこんなことをゆってくるんだ?
それもよりによって夜中まで作品制作の手伝いをしてくれた人に対して言う言葉なのだろうか。それともおれなんか悪いことしたのか?と。
…これは今後もブログで随時言及していきたいのですが、初めに言った通り美術界隈にはそう言った類の偉そう~な性格の歪んだ厚かましい人間がもう一杯います(私も人のこと言えるほど性格よくないけど)
その時K君が言うべきは、何よりもまず「ありがとう」という人として当然のお礼の言葉でしたし、私もその時遠慮なんかしてないでもっと怒るべきだったのだと今更ながらに思いました。
ちなみにK君はその後、うちの科の年末講評会でもその作品を出しました。
当然、教授陣からは総スカンくらって、
「与えた課題を無視してこんなの出されても困る」
とゆう至極全うなことを言われてボロクソにけなされ、K君はその後、机に突っ伏してベソをかいて泣いていました。
メンタルがくそ程もろい。
それからと言うものK君は段々学校には来なくなり…
たまにメタルスライム位の頻度で出現したと思ったら、もうギャーギャーと愚痴をのたまいます。
「ここの科は無学の馬鹿共の集まりだ!!」「頭が固くて新しいものを認めようともしない!!」「あのxx教授共が!!」等と駄々をこねたヒスを起こしてきます。
私はもうその内うんざりして聞きかね、
「そんなにここが嫌ならどっかよその科とか大学に行きゃいいじゃん」と言いました。するとK君はウッと口をつぐんで、
「いやでもせっかくT美に入ったんだし、いまさら受験するのもなんだからT美卒の学歴は欲しい…」
などと小声でボソボソ答えます。
\_○ノ ズコー
ちなみにK君も卒業後、一切の連絡が取れなくなってしまったパターンの人です。
曰く、「遊戯王のカードゲームが作りたい」とか突如言い出してコ〇ミを目指して予備校に通い直したらしいのですが、途中で挫折しちゃったみたいで…それ以降は知りません。無事生きてたら連絡下さい。いややっぱいいや。おしまい
お読み頂きありがとうございました。