アスペ美大くん日誌

色々なものを持ってる美大卒のだめにんげん遺言状ブログ

■ 就労移行支援事業所って実際どう?の話

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今回は私が1年1ヶ月通っていた「就労移行支援事業所」のお話をしたいと思います。

 

はじめに『そもそも就労移行支援事業所って何ぞや?』からですが、率直に言えば「病気や障害(発達・精神・知的・肉体問わず)を持つ人間が行く職業訓練所」です。

 

『そっ、じゃ俺には関係ないね』

と思ったそこのアナタ。

 

事業所には、「何十年も普通に働いてたのに、ふとしたきっかけ(リストラ、病気・事故にあった、ブラック会社でこき使われて潰れた等)で仕事を辞め、事業所に入らざるを得なくなった」みたいな人も沢山います。

 

実際、今の時代どんどん需要が増していってるみたいです。


「もしかしたら自分もいつお世話になるか分からないとこ」くらいに思ってもいいんじゃないでしょか。いやマジで


(私も仮に学生時代にそれを聞いたら、フンと小馬鹿にしてたことでしょう。「事故なんて絶対に起こさない」と思ってる人に限ってやってしまうものです)

 


 

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話を元に戻します。

 

でいきなりですが、1年1ヶ月事業所に通い詰めた私が感じた事業所の「問題点」「長所」をここでまとめてみたいと思います。

まず私が感じた問題点は、

 

ブラック企業礼讃機関である

自己啓発セミナーじみてる

■ 良くも悪くも「足並み揃えて」なので、病気や障害の種類・重さに関係なく皆ある程度同じような訓練プログラムを組まされる

差別意識丸出しの職員が稀にいる

■ 暴れる訓練生もたまにいる

■ 当然ではあるが、賃金の類は基本出ない(当たり前か)

 

まず、

 

ブラック企業礼讃機関である

自己啓発セミナーじみてる

 

に関してですが、入所してまず

「会社に責任追及するのは悪いことです。全て悪いのは自分自身にあると思いましょう。自分が悪いと思えば、悪い所を自分で治せます。」

「会社は儲かってもお金を内部留保する必要があります、賃金が低いからと言って文句を言うのはお門違いです」等々のことを洗nいや教わられます。

 

そして授業の最後には万歳拍手カードのようなものを書かされ、『今回のあなたのこういう意見が素晴らしかった!バンザーイ!』みたいなことを強制的に言わされ、皆で拍手する風習があります。

 

私はそれを横目で眺めながら

「なんだこのくそ茶番」

と思いました。

 


差別意識丸出しの職員が稀にいる

 

皆が皆そうとは言いません。

しかし中には、特に福祉以外の一般業種から転職してきた新人講師に多いのですが、入所者に対して明らかに差別意識を持ってると言わざるを得ない講師がいるのも事実です。

 

ある日、その講師は私に対してもテキト~なデタラメの嘘をついたことがあり、私は激怒しました。そしたら、

「ふ~ん。まぁこういうケースもあるってことかなあ笑、又一つ勉強になりましたー」などという反応が返ってきました。

 

正直ぶん殴りたかったです。

 


■ 暴れる訓練生


います、やっぱそういうのも。


基本みんな静かだけど、中にはやっぱり窓ガラスぶち破ろうとしたり(強化ガラスなので無駄)、机とか椅子ひっくり返して猿のように喚き散らして狂ったように暴れるやつが。

 

又そこまでのレベルでないにしても、ずっと一人で奇声発しながら高速でスマホいじってるやつとか、突然大声で歌を歌い出したりするやつとか。

まぁそういう人達の受け皿でもあるんですけどね。。。履歴書書いてる時にそれはやめて頂きたい

 


 

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悪口が続いたので長所も書きます。

事業所の長所としては、


■ 基本(余程のことがなければ)訓練生は見捨てない

■ 今まで一度も働いたことがない、何十年も家から出たことがないヒッキーでも対等に扱ってくれる

■ 熟練した面倒見の良い職員もいる

■ 各種福祉機関や施設との繋がりがある

 

暴力沙汰起こしたとかなら別ですけど、入所してきた訓練生のことは基本見捨てません。(注:ただ事業所にいられるのは原則2年間という決まりはある)

 

又、就労が決まった後でも継続支援(職場との定期面談など)をして頂けるので、長期間に渡ってサポートをしてくれます。

また訓練生の扱いに慣れた熟練した職員もいて、どんな問題にも対処できる人がいる。これも大変素晴らしい。

 

なんだかんだ不満も多く書きましたが、通ってた事業所にはお世話になっている部分も沢山あります。

 

とりあえず感想は以上。

これから事業所通いしてみる人はネットで下調べするか、最寄りのハロワ、区役所の福祉課などに相談し、ある程度どこの事業所が良いか目星を付けて「見学・体験に行く」とこから始めて下さい。

 

何故なら、事業所によってカラーが結構違ったりするからです。

 

私の通っていたとこは軽度の精神・発達障害が多数を占めており、また就労に特化した所でしたが、就労以前にまともな日常生活を送る練習から始める所もあります。

よくリサーチしてみて下さい。

 


 

今回はここまで。

 

最後に、発達障害界隈で著名なライター・宇樹義子氏が事業所に行った際の経験談をまとめたページも貼っておきますので、良ければ参考にして下さい。

 

decoboco.jp

  

「最近は事業所も色々増えてきている」

「一つ目が合わなかったとしても、諦めないで複数回ること」

「色々見て回るほど、自分に合ったとこに出会える確率は上がる」

 

これに関しては私自身も同意見です。でもそれって事業所だけじゃなくて、職場とかも全部そうだよな。

 

正直めんどくさいよね。つくづく居場所探しに難航する時代だと感じます。

 

おしまい