■ ヤケクソで漫画を持ち込み大撃沈した話
ヤナーリです。
連休なのでたまには記事かきます。
さて美大を卒業し、コンビニバイトしながらアーティスト活動をすることにした私。
でもそこである疑問が生じました。
…そもそもアーティスト活動って何すりゃいいんだ?
公募展に作品出したり。
ギャラリー借りて展示したり。
ネットでちまちま公表したり。
そうすればアーティスト活動って言う…のか?
↑当時、一週間15万ほどで借りたG座のギャラリーで展示した時の写真。作品も売れず、客もほとんど来なかったことが鮮明に記憶に残ってます。
ダメだぁ。
こんなんじゃダメだぁ。
もっとこう…アーチストとして身を売るために、何か良い方法があるはずだ…。
うーんと頭を抱えて悩んだ末、そこで自分はある結論に達しました。
そうだ漫画だ。
今、時代は漫画なんだにょ!
原稿描いて持ち込みだ!
原稿料も印税も入ってうはうはだ!
…と言う極めて単純な思いつきと衝動のみで、漫画を描いて持ち込みにいくことにしました。漫画なんてろくすっぽ描いたこともないくせに、何故そのような発想に至ったのか。
↑何をそんなこじらせていたのか、こんなグチャグチャした内容の漫画を描きました。
持ち込みに行ったのは、S社とゆう所です。
何故Sかと言うと、サブカルな漫画雑誌(ヴィレバンなんかによく置いてるような)から取ってS社としました。
自分としては必死に頑張り、わずか10ページ程の短編漫画に3,4ヵ月くらい時間をかけて描きました。『メンヘルマシンガンクリック』とかゆう、これ又ヤケクソの塊みたいな題名をつけ。
さてそれが完成するや否や、早速S社に突撃しました。
そこで編集の人に最初に言われた一言がこれです。
「お前、漫画描いたことないだろ」
はい一瞬で見抜かれました。
「これさあ…話が何伝えたいのか全然分からないというか、グチャグチャして見づらくて漫画としてはレベルが非常に低いね。もう全然ダメ。」
そ、そうですか。
「…」
「…」
「…さてもういいかな?」
…え?終わり?
それだけッ???
いやいや。
もっとこうなんか…あるだろ!
例えば「ここの構成はこうした方がいいんじゃないかな」とか。
コマを少なくしてもっとトーンを使いたまえとかさあ。
せめて「じゃ、次回作持ってきてよ」とか。
色々あるでしょ!
ないのかよ。
ありませんでした。
原稿を持って会社を出る時、「本日は失礼しました」と言った所、シーン。。。
挨拶すらそこにいる誰からも返ってきませんでした。
こうして何事もなく、また元のコンビニバイト生活に戻りました。
「遅せぇんだよアホ!!」
「グズグズすんな!!」
「メンチカツつったのにコロッケ入れやがったなてめぇ!!」
毎日怒鳴られまくり、家に帰るなり風呂場で焼酎飲みながら一人でカラオケする日々が続きましたとさ。おしまい
お読み頂きありがとうございました。