■ 中学時代、ネットゲーム廃人だった頃の話
こんにちは、ヤナーリです。
突然ですがこの前ネットを見ていたら、「アスペルガーはネットゲーム中毒になりやすい」と言うある記事を見かけました(確か大学生の発達障害という本から抜粋したものだったと思います)
私はそれを見た途端、ハッっとある封じられた記憶が脳裏をよぎりました。
そう、カルテも出され自他共にアスペルガーと認められた私も、過去相当なネットゲーム廃人だった時代がありました。
今回はその話をしたいと思います。
突然ですが、皆さんディアブロというゲームをご存知でしょうか。
知らん。て人もいれば、「あ~~知ってる!」と言う人も少なからずいるかと思います。
これは2000年前後に流行ったネットゲームで、パーティーを組んでダンジョンに潜り、延々と敵を倒してアイテムを収集するだけ…といった内容のものです。
一見単純だけど、シンプルながらに奥深いシステムとアクション性に優れた中毒性のあるゲームデザインで、次々に廃人を産み出したことでも有名なゲームでした。
私も中3から高1にかけてもうどっぷりと、底なし沼にドロドロ溺れるかのようにハマッておりました。
また当時はダイアルアップ接続(電話と同じで繋ぐ程お金がかかるシステム)でネットしていたので、夜11時から始まる「テレホーダイ」という接続料金が安くなる時間帯からが"本番"でした。
↑ このロビー画面で仲間を集ってダンジョンに潜るのだ。ナツカシス
私は毎夜毎夜、ディアブロの世界を通じて仲間達とダンジョンに潜ってはモンスター達と死闘を繰り広げ…
滅多に出ないレアアイテムが出ると、もう皆で猿のようにはしゃぎまくってuoooooooooooooとかgj!w…などとチャットで騒いでたら夜が明けていた、と言った具合の生活を送っていました。
学校は寝る場所。
稀に起きて授業を聞いてると、後ろから「授業中あいつが起きてるのってヤバくね?」みたいなことをヒソヒソ言う輩がいます。また日中いつも意識が朦朧としていて、虚ろな目をしながら千鳥足で廊下を歩き回ってました。
でも私は学校生活なんてどうなろうが気にしません。
なんたって、大好きなディアブロの世界に飛び込めば気の合う仲間が一杯いるのですから!
ぴ~~ぱぴぽぴぴぽぱ……ぴーぱーぴぽーぴーーしゅびィーんしゅびィーんービギィイィィグォォォォォオオオオォオオオズビョガアアアアアアアアアアアァ
こんなダイアルアップ接続音を聞く度に期待に胸を膨らませ(本当にこんな音がした)、徹夜してディアブる日々が続きました。
やりすぎの余りネット料金が月4万超えたあたりで、血相を変えた親が竹刀片手に自分の部屋に殴り込んできた時は死を覚悟しましたが、かろうじて死ぬことはなかったです。親不孝者ですみません。
しかしそんな楽しかったネトゲ廃人生活も、ある事件をきっかけに終わりを迎えることになります。
端的に言うと、
当時所属していたあるギルド(廃人同士で組む組織というかグループ)のオフ会に行く。
↓
腕にサソリの入墨いれた3,40代位のおっさんが出てきて、「おいお前、ギルドの掲示板に俺の彼女にちょっかいかけるようなことカキコ(死語)しただろ」とメッチャいちゃもんつけられる。
↓
オフ会後も主催者の元にサソリおっさんからの「あのガキの住所と電話番号教えろ」という脅迫が相次ぐ。
↓
主催者ブチギレ。何故か自分だけが悪いことになり、ギルドから追放される。
…と言ったことがあり、すっかりネトゲの世界が怖くなってやめてしまったのです。
いま考えてみれば、あのとき痛い目に合ったのは廃人状態から抜け出す+ネットの怖さを思い知る良いきっかけとなり、逆に良かったかなとも思います。
しかしあんなに楽しくて、毎日生きがいのようにやっていたディアブロの世界が…綺麗さっぱりなくなってしまいました。後には虚しい虚無感しか残りません。
以前、自分が美大を目指すきっかけの記事など書きましたが、これには自分がネトゲを離れリアルライフの方で何か新しい生きがいを見つけようと模索したばかりに、何故か美大受験という型に落ち着いたのもあったかもしれません。
あれから十年以上もの月日が経ちますが…
「あの時のギルドのメンバー達は今頃何をやっていることだろう」とふと思う時があります。
サソリのお兄さんは例の彼女さんと素敵な家庭でも築いていることでしょうか。もしこのブログを万が一でも見てたらご一報ください。嘘。おしまい
お読み頂き、ありがとうございました。
※ ネトゲ廃人みんながアスペルガー持ちとゆってる訳ではないですよ。ただその傾向があるってだけで