■ ビダイちゃんがゆくッ! ~スーパーADHD女子、Mさんの話~
こんにちは、ヤナーリです。
このブログは、ビダイくんがゆくッということで自分なんかを中心とした「美大にいる美大特有のナイーブでロマンチストなだめ男子」の話をしてきました。
じゃ美大にいる女の子の方はどうかと言うと、女の子の方は全体的に割かししっかりした人が多い印象です。
しかし、その中にはビダイくんならぬ「ビダイちゃん」とも言えるような…良く言えば個性的、悪く言えば人格に少々問題を抱えたような女性もいました。
今回はそんなとあるビダイちゃんのお話です。
当時、同級生にMさんという女性の方がいました。
とにかくこの子も御多分に漏れず、感情の起伏がやたら激しい。
いや感情の起伏が激しいやつは自分も含め大勢いたけど…その中でも群を抜いて、ヒステリー症候群な人でした。
たとえばMさんが友達と談笑していて、やたら大声で手を叩きながらゲラゲラ笑っていたかと思ったら、その友達の何気ない一言で突如めっちゃくちゃに怒り狂って怒鳴り散らし机とか叩いて暴れ出したりして、しかし次の瞬間には嗚咽を漏らしてシクシク泣き出したりと…
とにかく感情が一定しない情緒不安定な子でした。
そんなある日のこと、そんな彼女がまた泣き散らしながら同級生の前でこんな主張をし出しました。
「私はADHDだ!それなのにみんな私に優しくしてくれない!私はADHDだ!私はADHDだ!」
…ADHD?
ナニソレ。AC/DCの親戚みたいなものか?
と言うのも当時は今ほどADHDや発達障害に関して一般的に認知されてなかったこともあってか、この時ADHDだ!と言われても自分はいまいちピンときませんでした。
ADHDとは、改めて説明すると発達障害の一種で、
・落ち着きがない
・衝動的な行動
・注意欠陥
などがあげられます。
(より詳しいことを知りたい方は、当サイトの発達障害に関するページや、他の発達障害に関するサイト等も参照してみて下さい)
また当時この子は「リタリン」と呼ばれる、「覚醒剤とほぼ同じ作用を持つ」とまで言われていた非常に強い精神薬を日々飲んでおり(注:今では法改正により滅多なことでは処方されなくなりました)、それもあって自身の情緒不安定さに余計に歯車がかかっていたのかもしれません。
…ちなみに、それでMさんの周りの同級生は皆どんな反応をしていたかと言うと、割かし優しく接していました。
例えば彼女が、「ドア付近の席だと、他人のドアの開け閉めが気がなってイヤだ!!」と騒ぎ出すものなら、ちゃんと席を変えてあげたり、突然癇癪おこしたり泣き出したりするものなら、どうしたの?と励ましあったりしてました。
今から考えてみると、本当に、とてつもなく優しい人達の集まりだったと思います。
(ただみんな変わり種人間だったこともあって、それでMさんにも同類と接するかの如く感情移入できたのもあったかもしれません……ああまた余計なことを言ってしまった)
また彼女は…これは女性にとって随分失礼な話であることを承知で言いますが、少々太っておられる印象でした。
彼女はいわゆる「マヨラー」というやつで、本当になんにでもマヨネーズつけて食べるらしいのです。
以前Mさんと話してる時、「もうマヨネーズが好きすぎて、いっそチューブに口つけてマヨネーズ直食いしたい」とか言い出した時は、思わずその場を走って逃げ出したくなりました。
今から考えてみるとアレはADHD特有の衝動性、もしくはASD(大体、併発してるパターンが多い)によるこだわりの強さ、もしくは感覚過敏による極端な味覚の好き嫌いにも原因があったのではないかと、自分は推測しています。
…さてMさんに関してはまだ話したいことも色々あるのですが、長くなるので今回は一旦ここで閉めます。
最後になりますが、彼女はよく「美大なんかにいる男子は全員糞」ということを口癖のようによく言っていました。
そうですね…糞ですね。うんこでごめんなさい。ブリブリ。おしまい
お読み頂き、ありがとうございました。